雪の研究の第一人者といえば、中谷宇吉郎(なかやうきちろう)という研究家です。雪の結晶には二つとして同じものがないことを発見し、世界で初めて人工的に雪を作り出すことに成功したのがこの中谷宇吉郎でした。
雪の結晶を研究するためには顕微鏡が必要です。顕微鏡は16世紀にオランダで最初に発明されましたが、日本に入ってきたのは18世紀の後半、江戸時代の中期になってからでした。
日本でこの顕微鏡を使って最初に雪の結晶の研究をしたのは、下総国(茨城県)古賀藩11代藩主であった、土井利位(としつら)でした。
利位は顕微鏡を使って雪の結晶を研究し、細部にわたった精密なスケッチをしました。結晶の写生図86枚を木版刷りした「雪華図説」はその正確さから今も高い評価を受けています。
